正しいスイング軌道、スイングプレーンを身に着ける!
わたくしスギプロがレッスンをおこなう際に生徒さんのスイングの
どこを重要視して見ているかというと、まず最初に見るのは
「スイングプレーン」です。
スイングプレーンとは、スイングした時のクラブが作る架空の平面のことです。
もちろん初心者の方や、初級者の方は
基本的なグリップやアドレスから教えていきますが、
ある程度クラブを動かしてボールをヒット出来るかたや、
中級者、上級者のかたのスイングをチェックする際に
最初に一番重要視するのがスイングプレーンです。
まず初めにスイングのプレーンをチェックして、
それに対する手首や腕の動き、身体全体の動かし方を修正していきます。
ゴルフのスイングは円運動のために、
なるべく円が歪まないようなスイングの軌道が好ましいのですが、
意外にも正しいスイングの軌道を描いているアマチュアの方は少なく、
そのほとんどがスイングプレーンが歪んでしまっています。
歪んだ円運動は再現性が低く、
クラブヘッドのボールへのコンタクトがまちまちになってしまいます。
完璧な円でなくてもいいのでなるべく正しいスイング軌道をおこしたい。
スイングのプレーンが綺麗になれば、
ほぼほぼボールを正確に正しく遠くに飛ばすことが出来ます。
これを一番実践しているのがトップアマやプロゴルファーです。
但し、勘違いしてはいけないのは、プロやトップアマと呼ばれる人達でも
完璧なスイングプレーンを実行していないという点です。
上級者やプロはかなり完璧に近いプレーンをそれぞれが形成してはいますが、
個々によって形も違えばタイミングやリズム、入射角やヒットポイントも違っています。
例えば、マスターズ3勝の名手 ”フィル ミケルソン”
彼も今どきのプロはほとんどやっていないクロスシャフトからのループプレーンで、
ボールをヒットしていきます。
かなりのオーバースイングとシャフトクロスのトップです。
ただこれが悪いというわけではなく、
正しいスイングプレーンから外れてしまった場合には
プレーンに戻すことが難しくなるということです。
円運動が正しければ、容易に正しいインパクトを迎えることが可能ですが、
プレーンが歪めば歪むほど必ず修正をかけなければ、
ボールをヒットすることが難しくなってくるために、
自力でエラーをクリアにしなければならないからです。
ゴルフが軸回転の円運を中心した動きでボールをヒットするスポーツである以上、
クラブヘッドが作りだすスイングプレーンを正しくすることは必須であると言えます。
例えばこの動き!
回転運動がなくてももちろんボールは打てますが、
これではボールは遠くに飛びませんし、
正確な距離や方向性を出すことも難しということは
誰が見ても解るかと思います。
まずはニュートラルなポジションをとる
正しいスイング軌道を実現するために必要なのがスイング軸です。
ゴルフのスイングが軸回転である以上は
円を描くためのスイング軸が必要になってきます。
ただしこれは、頭を一ミリも動かすな!とか、
背骨を真っすぐにして絶対に軸を保て!
といったロボット的な動きを推奨するものではなく、
上手に軸を作り出すことが出来るスイングをマスターする!ための
身体の動かし方を覚えていこうというものです。
ニュートラルなポジションとは、アドレス時に前でも後ろでもなく、
右でも左でもない、身体の中心を軸とした構えです。
まずはニュートラルなポジションを作ることから始めてみましょう!
スタートの時点で、重心や構えが左右、上下、前後に傾いていては
最初からミスをしているようなものです。
そこで、アドレス時に重心が真ん中にあるかどうかを試す簡単なドリルがありますので、
ご紹介しておきます。
左右のバランスをチェック
前後のバランスをチェック
こんな感じで身体を揺さぶることによってどこが中心かが解ってきます。
そしてアドレス時の正しいポスチャー(前と横から見た身体の姿勢)についても
画像で解説しておきます。
タイガーウッズ選手ドライバー正面
まず正面から見たポスチャーです。
前からみた身体の形は、左右がほぼ対照的であることが基本ですが、
右手が左手より下で握りますのでやや右肩が下がり頭が右に来るのが自然です。
この写真はドライバーですので、番手が大きくなりスタンスが広くなることで
やや右側からボールを見る形になり中心よりも頭が少し
左側(ボールに対して右側)になります。
目線や、左右の足の形などはほぼ頭を中心として左右対称になるようなイメージで
構えるようにしましょう!
飛球線から見たポスチャー
横から見たポスチャーですが膝の位置から直線を引いたときに
前後がほぼ同じ割合で立っていることが良いアドレスになります。
前に多く身体の面積が出たり、あるいは後ろ側に多く出たりしないように
なるべく5:5の割合で身体のポスチャーをつくりましょう!
勿論、足、腰、肩、目線は飛球線に対して平行であることが望ましいです。
この二つの正面と横からのポスチャーは鏡で自分を写してみてチェック出来ますので
いつも中心を意識して立つ練習をおこなってください。
このようにして、正しいスイングプレーンを実現するための第一歩のために
ニュートラルなアドレスをいつも作るようにすれば、
綺麗な円運動を起こすことが出来ますので是非ご自身でチェックしてみてください。
さて、次回からは、具体的なスイングの身体の動かし方について解説していきます。
ご興味があるかたは引き続きご覧ください。
それではまた!
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