フックグリップの薦め
前回3つのグリップについての特徴について大まかに説明しました。
見られていない方はこちらからどうぞ。
→3つのグリップ
どのグリップでもいいのですが、違和感がなくしっかりと力が入るグリップを選ぶことが大切です。
色々とやってみて一番良いグリップの握り方を採用してくださいね。
さて、今回はフックグリップとスクエアグリップについて、
「一体どちらがいいのか??」 に迫ってみたいと思います。
お薦めなのは断然フックグリップ(ストロンググリップ)
わたくしスギプロがお勧めするのは間違いなく「フックグリップ」
ストロンググリップとも言われています。
左手の甲をかなり上に向けて握るフックグリップです。
→スギプロもけっこうなストロンググリップです。
ではなぜスギプロがこのフックグリップを推奨するのか説明します。
1.力が入る
まずグリップで大切なのはなんといってもこれ!「力が入るグリップであること」
力が入るといっても力むのとは違いますよ。
いってみれば力が逃げないグリップだということです。
どういうことかというと、棒などで横向きに何かを叩こうとするとき
左手の甲は上を向いているはずです。
代表的なスポーツに野球のバッティングがありますね。
完全に左手が上を向いています。
ゴルフのスイングも一緒で、左手の甲が横を向いてしまえば力をフルに出すことが困難になるはずです。
しかもこれは人間の身体の構造にも関係していてます。
力を抜いて自然体で立つと左右の手の甲がやや上を向くのが普通です。
つまりこれが一番無理のない自然な状態での身体の形になります。
ということはこの手の向きが一番自然に戻りやすい向きともいえるのです。
2.フェースの開閉が少ない
人間の身体の構造上スクエアなグリップでクラブを握っていると
どうしてもフェースのローテーションを多くおこないながらスイングする必要があります。
フックグリップで握る場合は、手首の動きが最小限で済むために、
フェースの開閉する比率が少なくスイングをおこなうことができます。
当然フェースのローテーションが多いという事は、
それだけ真っすぐにボールに当たる率が下がってきますので、
タイミングが合わないとボールが曲がってしまうことになります。
3.体のターンで自然にヒットが出来る
スクエアグリップに比べて、フックグリップのほうが身体を開いてインパクトするのがやさしくなります。
これはかの有名なダスティンジョンソンのインパクトです。
インパクトでは、左手の甲がかなり上を向いています。
彼もフックグリップなシャットフェースで打つことで有名です。
つまり、スクエアグリップで身体を開いてインパクトする場合、
フェースが開かないようにボールに当てるためには、
左手の甲をやや下向きに折る必要があるということです。
身体が開けば開くほど左手の甲は自然に上に向こうとするので、
あえて自分の力を使って左手の甲を下に向けていく動作が必要になってきます。
この動きは身体の自然な動作に適していないために、どうしても無理な動きが
生じきますのでスクエアに戻りにくい動きになってきます。
フックグリップなら左の甲が上を向いても、フェースは開かないので
身体を開いてもスクエアにボールをヒットすることが出来るというわけです。
一方、デメリットもある
ここまで読むとフックグリップが最強にいいように感じますが
フックグリップにすることのデメリットもあります。
フックグリップは、左手を上から握るためにリストターンが強烈になります。
手首を主体にするスイングをおこなうと、
返そうとすればフェースをいくらでも閉じることが出来るので
シャットフェースになるためにボールが左に曲がりやすくなります。
また、スイング中にフェースがシャットフェースになりやすいので
身体の回転を止めてしまうとフェースが極端なローテーションを起こしてしまいます。
なのでヘッドスピードが速い選手がフックグリップで握る場合、
手首の動きを抑えてフェースローテーションを少なくして
身体の回転で打つ必要がでてきます。
つまり、フックグリップはローテーションが少なくてスイング出来ますが、
身体の回転を止めてしまうとフェースが返りやすいために
常にボディ―ターンを主体に打つグリップだといえます。
逆にスクエアなグリップは、自然な手首のローテーションが起こるために
手首の動きと身体のローテションのタイミングを合わせる必要があります。
フックグリップはフェード、スクエアグリップはドロー
フックグリップといわれるグリップは意外にもフェードボールを打つのに適しています。
「え!なぜ??フックが打ちやすいのでは??」
と思われるかもしれませんが、実はそうでもありません。
確かにフックグリップはローテーションを強烈に起こせるため
フックを打つことは簡単に出来ますが、逆にコントロールが難しくなってきます。
スクエアなグリップだと手首が開いた分だけフェースが開きますし、
手首が閉じたぶんだけフェースが閉じますのでフェースのローテションを制限出来ます。
フックグリップはスタート時点でフェースが閉じた状態(手の向きに対して)ですので、
そこから手首を返すととんでもなくフェースローテションが起こります。
しかも上記にあげたフェースをシャットに使える特性からローテションを起こさずに
身体の回転で打つことが出来るために、身体を廻してフェースを返さずに打つ
フェードボールが適しているというわけです。
ただし、これは適正のお話しでフックグリップでドローボールを打っているプロ選手もいますので、
上手に手首の使い方をマスターすればコントロールの効くフックボールを打つことも可能ではあります。
宮里藍ちゃんもフックグリップでドローボールを打つ名手ですね!
というわけで今回は、フックグリップとスクエアグリップの特性、特徴についてお話ししてみました。
みなさんも参考にして頂いて、是非ご自分にあったグリップを探してみてください。
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